脊髄小脳変性症~嚥下障害と構音障害の特徴~

    以前はパーキンソン病の嚥下障害と構音障害の特徴について簡単に書かせて頂きました。

    今回は難病指定されている脊髄小脳変性症の嚥下障害と構音障害の特徴について書かせて頂きます。

    『脊髄小脳変性症』聞いたことある方はいらっしゃいますか?

    2005年女優の沢尻エリカさんが主演を務めたドラマ『1リットルの涙』は記憶にある方もいらっしゃるのではないでしょうか

    沢尻エリカさんが演じた役が脊髄小脳変性症の方です。パーキンソン病と同様に指定難病で進行性疾患になります。

    では脊髄小脳変性症の嚥下障害と構音障害にはどのような特徴があるのか。

    嚥下障害

    ・口の中に食べ物が残りやすい
    ・口の中で食べ物がばらつきやすい
    ・食べ物が喉に残りやすい
    ・飲み込む際に力が入ってしまう

    構音障害

    ・発音が不明瞭
    ・話す速度や声の大きさが不安定
    ・話す速度が遅くなる
    ・一息で長く話が出来ない
    ・声が大きくなる

    上記のような特徴があります。

    私が以前担当していた脊髄小脳変性症の方の特徴としては

    嚥下機能は比較的保たれているが、発話自然度と発話明瞭度に問題を生じている

    という印象があります。(特に発話自然度)

    そのため、リハビリでは発話速度の調整や舌の動かし方、舌への力の入れ方などのリハビリを行うことも多いです。

    パーキンソン病の方と同様に『言語や飲み込みはまだ大丈夫』とおっしゃる方も非常に多いです。
    しかしパーキンソン病と同様に現時点で問題がなくても予防的にリハビリを行うことが非常に重要になります。
    人と会話をすることも大切ですし、嚥下体操や発声訓練等の自主訓練を行うことも大切です。
    心配な方は言語聴覚士にご相談下さい。その方にあったリハビリや自主訓練の提案を致します。

    言語リハビリあさかわは山梨県初の完全個別性の保険外(自費)リハビリを実施しております。
    お越し頂くリハビリの他にも、ご自宅への訪問リハビリデイサービスや介護老人保健施設へお伺いし評価やリハビリ、講演会など対応いたします。
    また、同法人「和のデイサービスあさかわ」の食事を用いて実際の食事を使用して嚥下評価を行うことも可能です。

    まずはお気軽にお問い合わせ下さい

    ※発話自然度:1~4段階 発話がどのくらい自然か(速さや抑揚等)
    ※発話明瞭度:1~5段階 発話がどのくらい聞き取りやすいか

    脊髄小脳変性症

    この記事が気に入ったら
    フォローしてね!

    • URLをコピーしました!
    目次