75%
入院している肺炎発症患者における75歳以上の後期高齢者の誤嚥性肺炎発症割合です。(厚生労働省発表)
75歳以上になると肺炎は誤嚥性肺炎で入院する可能性が高いとすぐにわかるかと思います。
そのため、誤嚥性肺炎を未然に防ぐことが重要になってきます。
①口腔ケアをしっかりと行う
②口腔体操(嚥下体操)をしっかりと行う
③専門的リハビリの実施
上記①~③を行うことで誤嚥性肺炎の発症リスクを下げることが出来ます。
①口腔ケアをしっかりと行う
20%
10%
口腔ケアを実施しなかった人
口腔ケアを実施した人
口腔ケアの有無で誤嚥性肺炎を発症した人の割合です。
口腔ケアをしっかりと行うことで肺炎の発症リスクを半分に下げることが出来ます。
ではなぜ口腔ケアが必要なのか?
口腔内には菌が非常に多く存在しています。(300~700種類)
1000~2000億個
歯をよく磨く人
4000~6000億個
あまり歯を磨かない人
1兆個
ほとんど歯を磨かない人
ちなみに便1gに含まれる菌の数は約100万個
このように多くの菌が存在している状態で食事を摂取し、それが万が一誤嚥してしまったら・・・。
誤嚥をしても誤嚥性肺炎を起こさない口腔内環境にしておくことが非常に重要です。
①朝起きたら②毎食事前③毎食事後④就寝前
①~④を習慣的に行って頂ければと思います。
②口腔体操(嚥下体操)をしっかりと行う。
『口腔体操の目的』でも書かせて頂きましたが、嚥下(飲み込み)には様々な筋肉が作用しています。
皆さんは運動する前にケガ予防のために準備体操を行いますよね?準備体操をしないでいきなり運動を始める方はいないと思います。
食事も同様で準備体操としてしっかりと口腔体操(嚥下体操)を行うことが大切です。
ポイントとしては『鏡を見ながらしっかりと動いているのか?どの程度動いているのか?』
ご自身で確認しながら行うことが非常に重要になります。ご自身では動かしているつもりでも意外と動いていない方も多いですので、是非鏡の前で行ってみて下さい。
口腔ケア同様に理想としては毎食前にしっかりと行って頂くと良いかと思います。
③専門的リハビリの実施
①②については、どちらかというと軽度な方や意識が高く自主訓練を行いたい方向けになるかと思います。
もちろん重度嚥下障害の方でも①②をしっかりと行うことは重要になります。
では専門的リハビリではどのようなことをするのか?
嚥下障害の原因究明し治療プログラムを立案
嚥下障害の原因に対して専門的な治療
治療を行った結果を再度評価し治療プログラムを再立案
上記のようなサイクルで治療を行っていきます。またこの間にご家族やご本人に自主訓練や助言等をさせて頂きます。
嚥下障害の方であれば専門的な治療の他にも、食事介助方法の指導や食形態のアドバイス、口腔ケアの正しいやり方等をアドバイスさせて頂きます。
食形態や介助方法を工夫することで、安全に経口摂取が可能となる場合もありますので、諦めずにまずは専門家に相談をして下さい。
言語リハビリあさかわでは完全個別性の保険外(自費)リハビリを実施しております。
お越し頂くリハビリの他にも、ご自宅への訪問リハビリやデイサービスや介護老人保健施設へお伺いし評価やリハビリ、講演会など対応いたします。
また、同法人「和のデイサービスあさかわ」の食事を用いて実際の食事を使用して嚥下評価を行うことも可能です。
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