脳梗塞後遺症や進行疾患で、嚥下障害がある方によく言われることがあります。
「胃ろうを作るように医者に言われました。胃ろうを作ったらもう食べられないんでしょ?」
「胃ろうは絶対に嫌だ。」
本当に胃ろう造設したら経口摂取は困難になってしまうのでしょうか?
結論から言いますと、胃ろうを作ったからといって経口摂取が不可能になるわけではありません。
お楽しみレベル(ゼリー等を1日1回)の経口摂取が可能となる方もいらっしゃいます。
また私が以前病院勤務時代に担当していた方は、最終的に3食経口摂取が可能となり胃ろうを使わなくなった方もいます。
進行疾患の方は今後のことも考えて胃ろうを塞がない方もいらっしゃいますが、脳梗塞後遺症等で胃ろうから3食経口摂取が可能になった方は胃ろうを塞ぐ処置をした方もいらっしゃいます。
世間的には胃ろうに対してマイナスイメージが強い印象がありますが、私は胃ろうも一つの手段として検討するべきだと思っています。
むしろ経鼻経管栄養が長く続く場合は、胃ろう造設に切り替えて、言語聴覚士による積極的な治療を試みたほうが良いとも思います。
経鼻経管栄養のデメリットを以下にまとめます。
①経鼻経管栄養は嚥下動作を阻害してしまう
②定期的な洗浄を行わないと感染症のリスクがある
③審美的に良くない
上記のようなこともありますので、経鼻経管栄養が長く続く場合は胃ろう造設に切り替えて、積極的な治療や嚥下リハビリを行ったほうが良いと思います。
もちろん考え方は人それぞれ違いますので、まずはご相談下さい。
言語リハビリあさかわは山梨県初の完全個別性の自費リハを実施しております。
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