むせ=誤嚥?誤嚥=誤嚥性肺炎?

    最近テレビなどでも「むせ」「誤嚥」「誤嚥性肺炎」といった単語を目にする機会が増えてきました。

    それくらい誤嚥や誤嚥性肺炎が着目されることは非常に良いことだと思うのですが

    むせ=誤嚥、誤嚥=誤嚥性肺炎と思ってらっしゃる方が多いのではないでしょうか?

    しかし

    むせと誤嚥、誤嚥と誤嚥性肺炎は必ずしも一致するわけではありません。

    簡単にご説明いたします。

    むせと誤嚥の違い

    むせはとは、一種の生体防御反応。喉に少し入ってしまった食物(喉頭侵入)を気管に行かないように一生懸命むせて食物を取り除こうとする反応です。

    誤嚥とは、喉を通り越して気管に食物(異物)が入ってしまうことを言います。

    そのため、むせているからといって必ずしも誤嚥しているわけではありません。

    誤嚥と誤嚥性肺炎の関係性

    誤嚥性肺炎とは

    「本来気管に入ってはいけないものが気管に入り(誤嚥)それによって生じた肺炎」

    と厚生労働省の公式ホームページに載っています。

    そのため、万が一誤嚥してしまっても、肺炎を発症しなければ誤嚥性肺炎にはなりません。

    誤嚥してしまっても誤嚥性肺炎を防ぐ方法は

    ①口腔内衛生状態を清潔に保つ                                      ②嚥下体操(口腔体操を意識的に行う                                          ③専門的なリハビリをうける 

    等々があります。

    誤嚥しても誤嚥性肺炎を発症しない口腔機能・口腔内状態にしておく必要があります。

    注意しなければならないのは

    1.むせのない誤嚥(不顕性誤嚥)

    2.むせの力が弱い

    方々です。

    むせのない誤嚥(不顕性誤嚥)

    病院で精密検査(嚥下造影検査:VF検査)を実施して初めてわかるケースがほとんどです。

    普段むせていないけど、発熱や食欲不振、体重減少等の症状がみられる方は要注意です。

    言語聴覚士による専門的なリハビリを受ける必要があります。

    むせる力が弱い方

    むせる力がある方は、食形態や食事摂取方法等のむせる原因を評価し、改善することで安全にお食事が召し上がれるようになります。

    しかし、むせの力が弱いと喉や気管から食物を取り除けないため、誤嚥してしまうリスクが高くなってしまいます。

    むせる力が弱い方も言語聴覚士による専門的なリハビリを受ける必要があります。

    言語リハビリあさかわでは完全個別性の保険外(自費)リハビリを実施しております。
    お越し頂くリハビリの他にも、ご自宅への訪問リハビリデイサービスや介護老人保健施設へお伺いし評価やリハビリ、講演会など対応いたします。
    また、同法人「和のデイサービスあさかわ」の食事を用いて実際の食事を使用して嚥下評価を行うことも可能です。

    まずはお気軽にお問い合わせ下さい

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