高次脳機能障害~身体機能改善に及ぼす影響~

    【高次脳機能障害】あまり聞きなれないことばかもしれません。

    2018年に元globeのKEIKOさんが【高次脳機能障害により引退】というニュースがあり少し認知度が上がったかもしれませんが、失語症同様にまだまだ認知度は低い障害だと思います。

    高次脳機能障害とは
    学術用語としては、脳損傷に起因する認知障害全般を指し、 この中にはいわゆる巣症状としての失語・失行・失認のほか記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などが含まれます。

    ①記憶障害
    ・物の置き場所を忘れる
    ・新しい出来事を覚えられない
    ・同じことを繰り返し質問する
    ②注意障害
    ・ミスが多い
    ・二つのことを同時進行出来ない
    ・集中力が持続しない
    ③遂行機能障害
    ・物事を計画立てて遂行することが出来ない
    ④社会的行動障害
    ・興奮する、暴力をふるう
    ・思い通りにならないと大声を出す
    ・自己中心的に行動していしまう

    このような症状が主となります。その他にも失行や失認等もあります。
    これらに共通することがあります。

    高次脳機能障害は目に見えない障害

    ということです。

    これらがどのように身体機能の改善に影響を及ぼすのか?

    歩行訓練を行う際に集中が出来なければ?
    IADL訓練を行う際に思い通りにならないと大声を出してしまうと?
    自動車運転の再開を目指すのに2つのことが同時進行出来なければ?

    言わずもがなで、リハビリに支障が出てしまいます。

    実際私が現在担当している方も歩行訓練を理学療法士が行っているが、歩行訓練中も他のことに注意が向いてしまい歩行訓練に集中することが出来ずに、身体機能改善を阻害してしまっている方がいらっしゃいます。
    介入することで少しずつ注意機能も改善していきていますが、まだまだ時間を要します。

    目に見えない障害なので自覚がない方や周囲の方も気づかないことも多いです。
    しかし脳梗塞の後遺症により高次脳機能障害を発症している方も多いため、是非言語聴覚士などの専門家に一度ご相談して頂ければと思います。
    高次脳機能障害が改善することで、歩行が自立になるという方も多々見ています。
    もちろん逆もしかりで、高次脳機能障害はあるが高次脳機能障害に対するリハビリを実施していないことで歩行などが自立しないで車いすレベルになってしまう方もいらっしゃいます。

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